2015年8月2日日曜日

(まとめ)有名アーティスト・エンジニアの愛用ヘッドフォン vol.01


 ヘッドフォン選びって中々難しいですよね?ネットで探すと便利なんですけど、逆に選択肢がありすぎて迷ってしまった(!)っていう方もいると思います。そこで、何か選ぶ基準みたいなものが必要になってきます。そのひとつとして、プロの方たちの選ぶヘッドフォンを基準にしてみるのはどうでしょう。日頃から音を扱っている人たちが選ぶものには、必ず明確な理由があるはずです。

 第1回目の今回は、私が個人的に尊敬している3人の方を取り上げます。少しでもヘッドフォン選びの参考になれば幸いです。


DE DE MOUSE

  ・SONY MDR-CD900ST



  音楽制作の大部分をヘッドフォンで行っている(!)彼が愛用しているのは、業界では”ド”定番のSONY MDR-CD900ST。10年以上も使っていて、壊れるとすぐ買い換えるほど信頼しているそう。そんな彼が愛用している理由も、説得力があって面白い。


  • 音楽で大事な中域に音が集まっていて、メロディがちゃんと聴ける。
  • 高級なヘッドフォンでは、音が綺麗すぎて聴こえなくてもいい部分まで出ているので、自分の音楽制作には向いていない。
  • 手頃な価格のヘッドフォンのほうが、リスナーの環境に近いので理にかなっている。

 メロディーと幻想的な雰囲気が特徴の音楽性。音質や音圧だけに頼ったサウンドにはしたくないという、彼の明確な姿勢が表れていて共感できる部分がたくさんあります。




TOWA TEI (テイ・トウワ)

 ・BOSE OE2 (ブラック)

 ・SENNHEISER HD580 Precision



 数々のインタビューで、ヘッドフォンは苦手(!?)と言っているイメージがあるTOWA TEI氏。実際に音=空気の振動と考えているらしく、音楽はスピーカーで大音量で楽しみたいそう。そんな彼が使っているものって逆に興味が沸きます(笑)。愛用しているのは、BOSE OE2、SENNHEISER HD580 Precision。

  • BOSE OE2は、新幹線の中での波形編集やアレンジ作業に使用(彼のプライベートスタジオは長野にある)。持ち運びやすさとスタジオで使用しているSENNHEISER HD580 Precision と音の傾向が似ている。
  • 制作においては、パン(音の定位)の確認用にヘッドフォンを使っている。

 やはりヘッドフォンは、移動中の作業に必要だから使っているみたいですね。しかも最近はあまりパンを振らない曲作りをしているそう(苦笑)。他にはDJ用に、PIONEER HDJ-2000を愛用しています。



蔦谷好位置

 ・SENNHEISER HD650


 作・編曲家としてSuperfly、木村カエラなどを手がけてきた蔦谷好位置氏。制作ではヘッドフォンを多用しているようで、打ち込みの細かい編集にも重宝するという。愛用しているのは、SENNHEISER HD650。

  • 奥行きのある音で、パンチもあり、音質のバランスも良く聴き疲れしない。
  • 装着感が良くて長時間編集にも使え、かつ流線型のデザインも気に入っている。


 ずっと使うものなので、聴き疲れしない音や装着感、デザインに気を使っているところは納得ですね。HD650は開放型(オープン型)なので、なおさら長時間使用に向いているでしょう。レコーディング時には、密閉型のSONY MDR-900STを使っているそうです。

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